林野火災

空気が乾燥し,強い風が吹く季節になりました(執筆中は1月です)。
この季節になると怖いのが火事。
住宅火災もそうですが,いわゆる山火事というものがニュースで伝えられる回数が多くなるのもこの季節。
巷では山火事と呼ばれていますが総務省消防庁では次のよう定義付けられているようです。
林野火災とは
「森林、原野又は牧野が焼損した火災」のことを林野火災と呼びます。
「山火事」や「山林火災」、「森林火災」と言われるものも、林野火災に含まれます。
私たちの心を癒やしてくれる豊かな森林ですが、一度「林野火災」が発生すると、その被害は甚大なものになります。今回は、林野火災の特徴や原因、そしてもしもの時の対処法について解説します。
1. 林野火災の恐ろしい「特徴」
林野火災が一般的な火災と大きく異なるのは、「消火の難しさ」と「拡大スピード」です。
- 燃え広がりやすい: 枯れ葉や乾燥した樹木が密集しているため、火の回りが非常に早いです。
- 消火が困難: 現場が急斜面や奥地であることが多く、消防車が近づけません。ヘリコプターによる上空からの消火に頼らざるを得ないのが現状です。
- 生態系へのダメージ: 貴重な動植物の住処が失われ、森林が元の姿に戻るまでには数十年という長い年月が必要になります。
2. なぜ起こる?主な「原因」
驚くべきことに、林野火災の発生原因の多くは、自然発火ではなく「人間の不注意」によるものです。
- 焚き火・野焼き: 農業に伴う火入れやキャンプでの焚き火の不始末。
- タバコのポイ捨て: 走行中の車からの投げ捨てや、登山中の喫煙。
- 火遊び: 枯れ草などへの安易な着火。
特に、空気が乾燥し、強風が吹きやすい冬から春(2月〜5月)にかけてが最も発生しやすいため、注意が必要です。
3. もし火災に遭遇・発見したら?
山で火の手を見つけたり、火災に巻き込まれそうになったりした場合は、以下の行動をとりましょう。
- すぐに通報: 小さな火でも迷わず「119番」へ連絡してください。
- 火から遠ざかる: 風下は煙が流れてくるため非常に危険です。風向きを確認し、火の広がる方向に対して直角、または火元よりも低い場所へ避難しましょう(火は下から上へ燃え上がる性質があります)。
結論:何よりも「予防」が最大の対策
林野火災は、一度起きてしまえば個人の力で止めることは不可能です。だからこそ、「火を出さないこと(予防)」が何よりも大切です。
- 乾燥している日は火を取り扱わない
- 指定された場所以外で火を使わない
- 火のそばを離れるときは完全に消火する
「自分一人くらい大丈夫」という油断が、かけがえのない自然を奪ってしまうかもしれません。一人ひとりが高い意識を持ち、未来に緑豊かな山を残していきましょう。
《参考》
山火事を防ぐためにできること。乾燥・強風の季節は特に注意! | 政府広報オンライン
山火事は、多くが人的要因によるもので、防ぐことができます。乾燥・強風の季節は特に注意!発生原因や防止策、林野火災注意報・警報、罰則を詳しく解説します。
