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チェーンソー

こんにちは!防災意識の高い読者の皆さん、今日もご自身の「備え」をアップデートしていますか?

震災や台風など、大規模な自然災害が発生した際、私たちの行く手を阻むのは「瓦礫」や「倒木」といった物理的な障害物です。そんな絶望的な状況を切り拓くパワフルな味方として、注目してほしいのがチェーンソーです。

プロの道具というイメージが強いですが、防災ツールとしての有用性を深掘りしてみましょう。


災害時に活躍

普段は林業や造園で使われるチェーンソーですが、災害現場では「道を切り拓く鍵」になります。具体的には以下のようなシーンでその真価を発揮します。

  • 道路の啓開(けいかい)台風や地震で倒れた樹木が道路を塞ぐと、救急車や支援物資のトラックが通れなくなります。これを手鋸で切るのは途方もない時間がかかりますが、チェーンソーなら数分で通行路を確保できます。
  • 家屋倒壊時の救助活動倒壊した木造家屋の下敷きになった人を助け出す際、厚い梁(はり)や柱を迅速に切断する必要があります。一刻を争う救助現場において、このスピードは命に直結します。
  • 燃料・暖を取るための薪作りインフラが途絶した冬期の災害では、暖を取ることが生存に不可欠です。倒木を適切なサイズに切り出し、焚き火や薪ストーブの燃料を確保する際にも役立ちます。

命を守る道具で怪我をしないために:取り扱いの注意点

チェーンソーは非常に便利な反面、一歩間違えれば重大な事故を招く「刃物」であることを忘れてはいけません。以下の3点は必ず守りましょう。

1. 適切な保護具の着用(必須!)

「ちょっと切るだけだから」という油断が一生の後悔に繋がります。

  • 防護パンツ(チャップス): 刃が接触した瞬間に繊維が絡まり、回転を止める専用のパンツは必須です。
  • 手袋:どのような作業においても手袋は必須です。丈夫で巻き込まれにくい素材を選びましょう。振動を和らげるものもあります。
  • 靴:足元の悪いなかでの作業となりますので,すべりにくく硬い靴底をもつものが適しているでしょう。くるぶし以上の高さをもつ安全靴のようなものが最適です。
  • ヘルメット・防塵メガネ・耳栓: 飛散する木片や騒音から身を守ります。

2. 「キックバック」への警戒

チェンソーの先端(上半分)が木材に触れると、本体が作業者の方へ跳ね上がる「キックバック」現象が起こります。これが最も危険な事故原因です。常に正しい構えをとり、キックバックゾーンで切断しないよう徹底しましょう。

3. 動力の選定(バッテリー vs エンジン)

  • エンジン式: パワーは最強ですが、燃料(混合ガソリン)の劣化や、いざという時の始動の難しさがあります。ただし燃料を持ち運ぶことができれば,使用する場所を選びません。
  • バッテリー式: ボタン一つで起動し、メンテナンスも比較的楽です。最近は高出力なモデルも増えています。電気が届かない場所では使用時間に制限があったり,最悪使用できなくなります。また,低温下では出力現象や使用時間が短くなりがちです。

まとめ:スキルもセットで「備え」る

チェーンソーは魔法の杖ではありません。道具だけあっても、使いこなせなければ宝の持ち腐れどころか、自分を傷つける凶器になってしまいます。

もし「防災のために導入しよう」と考えたなら、お近くの自治体やメーカーが開催している「チェーンソー講習」をセットで受講することを強くおすすめします

正しい知識と確かな道具。この両輪が揃って初めて、あなたは「守られる側」から「自らと地域を切り拓く側」になれるはずです。


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